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MOONLIGHT

Long time no see...

お久しぶりです。
Gingerです。



先日発表したコラム Art of Breathing のことで、色々と嬉しいお言葉をいただき、とても嬉しいです。
これまでブログをちまちまと書いて参りましたが、ピラティスのスタジオのためのコラムという、ある程度読み手が限定され、フォーマルな形での発表というものを書かせていただくことは初めてでした。
一体どのくらいの濃度が許容範囲なのか、など様々に思いを巡らせましたが、結果は丸印を頂けたようです。
今後も読みやすく、楽しい記事にしていきたいと思っております。

さて、ブログの方はもう少しお気楽に。(笑)

先日、上映終了間近の映画を鑑賞いたしました。



『MOONLIGHT』
決してeasyな題材ではないものをふんだんに扱いつつ、それらを非難も擁護もするわけでなく、ただ独りの少年が大人になる過程が描かれていました。

記号のように青色がところどころに散りばめられていたのが印象的。
全体的にライティングが青いのですが、わかりやすいもので言えば車や鞄、月の光といったものから、衣装まで。
青色は、主人公の魂の奥に秘められたパワーの象徴のように思えました。
そこに秘められたものは、自由への憧れや愛、勇気、独りで生きるということ。
その力を主人公に与えてくれる登場人物たちもまた、青色を身に纏って現れ、また主人公自身も青色を身に纏う時、変化が起きている。

少年期から青年期、そして大人になるChiron。
それぞれのステージを演じる俳優たちの顔は特に似ていない。
それでも、そこに佇む空気感の印象はずっと同じ。
逆に主人公を取り巻く人々は、きちんと歳を重ねていく。
演出の妙にすっとはまりました。

大人になること。
選択の瞬間の連続。
セクシュアリティ。
触れるということ。
触れさせるということ。
There's no second take in life.
Chironという少年の物語を通じて、様々なことを考えた時間でした。

監督のBarry Jenkinsは1979年生まれで私と同い年。脚本の土台となった「In Moonlight Black Boys Look Blue」を書いたTarell Alvin McCraneyは1980年生まれ。
素晴らしい作品を撮る同年代に刺激を受けました。

出逢えてよかったと思える映画。
よくぞ撮ってくれました。
ありがとう。




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